少し遅めではありますが、あけましておめでとうございます。
例年正月は、仏様へのご挨拶や 姪っ子たちへのお年玉など家族行事や初詣以外は、 家で買い込んだ本を読み、時間をすごすのが慣習です。 そこで自分自身を見つめ直すわけです。 しかし今年は結局新しい本を買わずに終わってしまいました。 その理由のひとつは、NHK教育でやってた 「獣の奏者エリン」を1日から3日までで30話一挙にやってたのを、 見入ってしまったことです。 レギュラー放送も途中までは見てたんですが、 エリンがお母さんと悲しいお別れをした後は、 切なくて見れなくなっちゃったんですね。 でもこの総集編を見ると、そのあとエリンは成長し、 立派にお母さんと同じ道に進む姿が描かれてました。 どうも周りにちいない女の子がいるので、 感情移入してしまいますが、どんな過酷な運命であれ、 自分の人生をまっとうしようとするのが人間のあるべき姿なんだと エリンを見て思い直しました。 現実から逃げることはできません。 その後もちゃんと見なくちゃいけなかったと、反省しました。 もうひとつはもう10年以上前に買った 司馬遼太郎の「この国のかたち」を年末から読み始めてしまったからです。 ご多分にもれず「坂の上の雲」に触発されて、 久々に本棚から持ち出しました。 全部で6冊あるエッセイですが、 日本の歴史・文化を明快に語る内容で、 久々に読んでみて、この時代に生きるヒントをもらった感じがします。 この仕事をして20年が過ぎ、 初めて担当したお施主さんは今年で65歳になっているはずです。 それだけの時間がたっているのですから当たり前なのですが、 そのときのあのお施主さんと今これから家を建てる方と、 同じでようでいて同じでない、そんなことを考えます。 一番大きいのは僕よりも年が若い方がほとんどになったことですが、 それ以外にも社会の状況というか時代の変化というのもあります。 明らかに以前より成熟した社会になり、 情報も十分得られるようになったとも思います。 しかし、時代や社会がどんなふうでも、 変わらず貫ける芯のようなものもつ人間になりたいと 常日頃から思っています。 まだ2冊目を読み終えたところですが、 何か新たな発見を感じられる気がします。
by slow-h
| 2010-01-05 23:34
| 雑記
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