先週ちょっと実家で留守番することになり、
昼間ほとんど家にいることになりました。 昼間のテレビなんてほとんど見ないのですが、 ちょっと見てみたらヒドいですね。 僕にはどうでもよい番組や情報ばっかりでうんざりでした。 そんなときはスカパーです。 ちょうどヒストリーチャンネルで昭和の特集をやってて、 佐久間ダムの工事記録映画をやってました。 こういうの大好き。 佐久間ダムは生活圏を同じにする方にはおなじみですよね。 僕も幼い頃行ったことがありますが、 よくこんなところにダムを造ったなぁって 誰もが感じる秘境みたいなとこですよね。 そのダム工事の記録(なんと3年で竣工したんですね)を 文字通り昭和的な編集と雰囲気で映像に残しています。 工事のようすのダイナミズムとダムによって変わる そこに住む住民のようすが心の琴線に直撃するように綴られています。 今はどうかわかりませんが、ダムってああやって造るんだって 驚くのなんの。 えん堤にコンクリートを打つのには谷に太いワイヤーを張って、 コンクリートを詰めたゴンドラをその場所まで動かし、 下に流し落とすんです。 そのゴンドラが1つだけじゃなく、何本も動いていてその様は むしろ未来的でさえあります。 知ってました?ダムで水没するから飯田線って付け替えられたって! 集落にあった分教場が閉鎖されるとき、 BGMに「ふるさと」が流れます。 ふと思い出しましたが、実家のとなり幼なじみのタケちゃんのお母さん一家は、 佐久間ダムに水没するために豊橋に移住したんですね。 「おばちゃんの学校はダムの中なんだよ」って ちっちゃい頃聞いた記憶がよみがえりました。 ちょうど僕の実家は昭和30年代に開発された住宅街なので、 結構近所でそういう事情の人が今も住んでいます。 最近はダムというと無駄の公共事業の象徴になってますね。 まぁおそらく利権やらなんやらきな臭いものもあったんでしょうが、 確かにこの時代のダム建設は未来に希望を見いだせるものだったんですね。 おそらく無駄かどうか、事業仕分けをするポイントは そこに未来の希望を感じられるかということでしょう。 それは費用対効果とは違うものではないかという気がします。 単なるノスタルジーを超越した生の記録に素直に感動しました。
by slow-h
| 2011-02-13 23:49
| 雑記
|
ファン申請 |
||