今から30年前の1987年、
僕は大学を1年留年してしまい5年生を過ごしていました。 就職もなんとか決まって、 日々のんびりしていたこの年の秋、 当時出始めたCNNのショービズトゥデイを見ていたら、 なんとジョージハリスンがインタビューに答えているではありませんか!! その前から何となくレコーディングをしているらしいとのうわさは聞いていましたが、 もう5年近く表舞台を遠ざかっていたので、 いつのことになるのかなぁと、あまり期待せずにいましたが、 わりと早くにそのアナウンスが届きました。 1987年11月1日、今から30年前のこと 待ちきれず発売の前日に横浜の六角橋商店街にあった 小島レコードを覗いてみると、 すでにジョージの新作「クラウドナイン」が置いてありました。 もう迷いなく手にとり、一目散にアパートに帰って 聴いたことを、今でもはっきり憶えています。 しばらく不遇な作品だったので、 正直あまり期待していなくて、聴けるだけで十分だったのですが、 いい意味で裏切られる内容でした。 とてもポップで、その時代の音で、 当時全盛期だったミュージックビデオもしっかり意識した作品でした。 もちろんジョージ特有のメロディラインも愉しめ、 本当に待っててよかった!!と歓喜したものです。 それから数ヵ月後には、 シングルの「セットオンユー」が全米ナンバーワンになったりして、 1987年の終わりは、ちょっとしたジョージブームのだったんですね。 前作ゴーントロッポは1982年発表でしたが、 ほとんど話題にならず、その後の5年の沈黙。 ビートルズファンになった1977年から87年の10年のうち、 半分はジョージは音沙汰なしだったわけですから、 このときの喜びは相当でした。 だるまに目をいれましたから(笑)。 もうジョージがいなくなって16年。 クラウドナインの喜びとジョージの死の悲しみ。 11月は僕にとってそんな月です。
by slow-h
| 2017-11-05 15:10
| 音楽よもやま話
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