ハウズさんと一緒にすすめている西美薗lots。
いよいよ1棟目がはじまります。 進行具合はブログでご紹介してゆきますので、 お楽しみにしてください。 さて、なぜスローハンドが街づくりを手がけるのか? と、時々聞かれます。 スローハンドの家は知る人ぞ知るというのがいいのに・・・ というお褒めというには複雑な評価もいただきますが、 やはり多くの人にぼくらの仕事を見てもらいたいのが本音です。 またそれとは別に個人的な理由があります。 少々長いですがそれを綴ります。 社会人になって最初の会社で、最初の仕事が分譲地の計画と販売でした。 時まさにバブル真っ只中ということもあって、 結構簡単に売り切ってしまいました。 まあこんなものかと、思ってたところ、 次に関わったのが自治体が主体となる大規模な住宅団地でした。 そこには大きなハウスメーカーも名を連ね、 各社競っての販売競争の様相を呈していました。 僕もずいぶんその住宅団地で仕事をとり、 まあ満足していたのですが、 日本一のハウスメーカーSハウスさんの手がけるエリアとの違いを見て 相当のショックを受けました。と同時に自分を恥じました。 聞けばSハウスさんは、そこを購入する方々に、 いくつかの約束事を守ってもらい、 家だけでなく、街並みも重視した分譲を作り上げていたんですね。 僕らはというと、有体に言えば無尽蔵に、 担当者まかせのバラバラな街なみになってしまい、 その差は歴然でした。 次ごう5回に分けて分譲したのですが、 Sハウスさんに刺激を受けて3回目くらいからは、 外構のテイストも変えたりしましたが、 関わるすべての人にその意識が浸透していたわけでなはいので、 あまりうまく行きませんでした。 正直、Sハウスさんの外構植栽が好みかといえば、違います。 しかし、特筆すべきはその姿勢、考え方です。 協定でアルミカーポートや物置、アルミフェンスはNGにしたとのこと。 僕はそのとき、10年先、20年先、 きっとすごい違いが出るだろうなって感じたことを今でも覚えています。 そのときの体験が、 いつか自分で街づくりを手がけたいという思いの原点になっています。 先日約20年経ったその住宅団地に行ってみました。 そしてあらためて時を経ても味わい深まる、 愛着の持てる街並みを造りたいと、思いました。 家やその場所に愛着を持つと、より手を入れたくなります。 周りへ意識が向くし、安易に売却しようとも考えないのではないでしょうか。 20年後の団地で、そんな違いがちょっと感じられました。 はっきりと宣言しますが、 スローハンドの家は、どんなかたちで建とうとも、 知る人ぞ知るという空気感を損なうことはありません。 そういう街並みを作り上げたいと考えています。
by slow-h
| 2008-09-20 11:03
| 雑記
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